みんなの熱い力で、最高級茶を!
日本のいたる所で桜の花の舞い散る季節、南九州市は新茶を摘み取る時期です。
4月になると、茶畑では新芽たちが可愛らしく無数の顔を覗かせ、風と戯れます。市内の眺望の利く丘から眺めると、さながら大きな緑の絨毯といった感じで“アラジン~魔法の絨毯~”そのものです。
そんな今、南九州市内では全国茶品評会・県茶品評会の出品茶づくりが行われています。出品茶づくりに心血を注ぐ茶農家やその家族が特別な肥培管理のもと、わが子のように大事に育てた新芽を、農家はもちろん県やJA、市の職員までもが協力し丁寧に摘み取っていきます。
新芽を摘み取る機械の高さをミリ単位で調整し、新芽の上質な部分だけ(1心2葉)を摘み取った後は1つの袋に3kgずつ小分けし、必要数量に達したら急いで製造工場へ運び製造します。
出品茶の場合、20アールの茶畑で収穫できる生葉が140kgほど、さらに製造・再製後はわずか10kgほどにしかなりません。
現場は終始、失敗や妥協を許さない雰囲気に包まれ、生真面目で武骨な職人気質といった古いタイプの日本人を想起させます。
南九州市の出品茶は、煎茶部門でこれまで産地賞優勝、農林水産大臣賞を連続して受賞しております。本年度も品評会のためだけに作られた生産者の最高傑作が上位入賞できるよう期待しています。
この出品茶生産は、4月5日に始まり、今月末まで続きます。
頴娃 ギャラリー
知覧 ギャラリー